地盤の強弱をチェックする

地盤の弱いところの被害とは?@

「杭工法」というのは、建物の重さを支える杭を
安定した固い地盤(支持層)まで
打ち込む工法のことをいいます。

 

マンションでは、この杭工法が多く用いられています。

地盤の弱いところの被害とは?A

しかしながら、
この地盤改良工事がずさんですと、
何年か経った後で沈下してしまうことがあるので
注意が必要です。

 

例えば、阪神・淡路大震災では、
地盤の弱い地域に建てられたマンションが
液状化現象によって倒壊したケースがありました。

 

東日本大震災でも、
ずれる力によって給排水管が破断してしまったり、
建物のアプローチ部分に段差が生じてしまったなどのケースが
関東の大都市圏に多々見られました。

 

また、
地盤の弱い崖のそばに建っているマンションでは、
大雨によって崖崩れに巻き込まれ、
一部の住戸が土砂に埋まってしまう
という事故が起きる恐れもあります。

 

こうした状況になってしまうと、マンション全体が、
しばらく生活できないほどの大きな被害を被ることになります。

 

よって、マンションの周辺環境をチェックする際には、
建物が建っている場所だけでなく、
その周囲の調査もするようにしたいです。

液状化現象とは?

地表付近で地盤を構成する砂や粘土には
水が含まれていますので、
通常は一緒に混ざって固い状態になっていますが、

 

地震の揺れによって、
この砂と水が分離して液体のようになります。

 

この状態のことを液状化現象といいます。

 

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