スラブ(床)はどれくらい厚ければいい?

生活音によるトラブルとは?@

マンションでは、特に上下階の生活音が
トラブルの原因になることが多いです。
上階の床から伝わってくる音には、次の2種類があります。

 

■軽量衝撃音
■重量衝撃音

 

以下、具体的にみていきたいと思います。

生活音によるトラブルとは?A

■軽量衝撃音
・スプーンを落としたり、イスを動かしたときに出る「コーン」という音です。

 

■重量衝撃音
・子供が飛び跳ねたりしたときに出る「ドスン」という音です。

 

このうち、
マンションの基本的な構造から問題になるのは重量衝撃音であり、
これは鉄筋コンクリートのスラブ(床)の厚さが大きく影響してきます。

スラブ(床)はどれくらい厚ければいいの?

強度的には、
18cm程度のスラブ厚でも十分なのですが、
厚ければ厚いほど音を伝えにくくするのもまた事実です。

 

こうしたこともあって、
最近の遮音性に配慮したマンションのスラブ厚は
20〜23cmが主流になっているようで、
これを超えるものも少なくないようです。

 

スポンサーリンク

遮音等級のチェックを忘れずに

スラブが厚いほど重量衝撃音には強くなりますが、
スラブの面積が広くなると効果が薄れる点には注意が必要です。

 

スラブ面積というのは、
柱や梁、構造壁に囲まれている面積のことですが、
これは各部屋の広さと一致するものではありません。

 

そこで、L-50 などと表示された
衝撃音に対する遮音等級が重要になります。

 

マンションを選択する際には、床の厚さだけでなく、
この遮音等級もチェックするようにしたいです。

遮音等級の表示方法は?

遮音等級というのは、L(レベル)で表示されますが、
重量衝撃音はH(ヘビー)の頭文字が付いていて、
LH-50と表示されることもあります。

 

これと同じで、軽量衝撃音は、L(ライト)から、
LL-50のように表示されます。

 

スポンサーリンク