共有名義(共有登記)の効力は?

共有名義(共有登記)とは?@

不動産の登記というのは、
その不動産の所有関係を公の帳簿に記載し、

 

公開することによって、
取引の安全と権利を持つ人の保護を目的としています。

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よって、共有名義(共有登記)なら、
権利を持つ人が複数のとき、
それぞれの持分を明確にして帳簿に記載することにより、
常に各自の持分についてはその権利が守られることになります。

 

ちなみに、
共有名義にすることによって得られるメリットは、次の2つです。

 

■どんなときであっても明確に権利を主張できること
■税制面で様々な特例があること

共有名義(共有登記)の効力は?

前述したように、
登記というのは権利者の保護を目的としていますが、
これはわかりやすく言いますと、
いざというときこそ効力を発揮するものであるということです。

 

例えば、夫婦間であっても
亀裂が生じることは多々あるものですが、

 

このとき、実質的には2人で築いた財産であったとしもても、
登記が一方の名義のみであったとしたら、
もう一方は一切の権利を持たないということになってしまうのです。

 

具体的には、離婚という事態に陥ったとき、
この財産の帰結をめぐり、おそらくトラブルが発生すると思われます。

 

このようなときに、持分を明確にした共有名義であれば、
無用なトラブルを引き起こすことがありませんし、
双方の権利に応じて分割するという
すっきりとした解決を望むことが可能になります。

 

これ以外にも色々なケースが想定されますが、
例えば、マンションを担保にして借金をするなどというケースも同様です。

 

この場合には、単独名義であれば、
その人の一存でコトを進めることができますが、
共有名義であれば、
共有者の了承がなければ担保にすることはできません。

 

一方が誤って暴走してしまうということはよくあることですので、
共有名義はそういったときの歯止めの役割をに担っているともいえそうです。

 

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