短期プライムレートと長期プライムレートとは?

短期プライムレートとは?@

短期プライムレートは、
従来は公定歩合に連動するものだったのですが、

 

金融の自由化が進んで
市場金利連動型の預金が増えてきたことなどを背景に、

 

1989年1月から大手都市銀行が導入したものを指します。
なので、新短期プライムレートともいいます。

短期プライムレートとは?A

主な借り手となる企業側は、
実質的な金利の引き上げになるとして、
新短期プライムレートの導入には難色を示す向きもありましたが、

 

銀行側は、自由金利定期預金などの調達資金と連動する
この新短期プライムレートの導入に積極的だったようです。

短期プライムレートの決め方は?

新しい短期プライムレートの決め方は、
バスケット方式とされています。

 

バスケット方式というのは、
普通・定期預金金利、譲渡性預金(CD)、手形金利
などの調達資金の構成に応じて加重平均する方式のことです。

 

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短期プライムレートの金利の刻み幅は?

短期プライムレートの金利の刻み幅は0.125%とし、
原則として、
0.25%幅以上の変動があったときに見直すことになっています。

長期プライムレートとは?

長期プライムレートというのは、
銀行が最優良の企業に貸し出す、
期間1年を超える長期資金の金利のことです。

長期プライムレートの決め方は?

長期プライムレートの決定は、
長期信用銀行、信託銀行が、
政府当局も含めた関係者間の合意をもとに行われていますが、

 

実際は、利付金融債(5年)の表面金利に
0.9%を上乗せしたものが、長期プライムレートの水準になっていました。

 

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