住宅ローン控除の10年と15年タイプの控除の総額の違いは?
住宅ローン控除においては、
10年タイプでも15年タイプでも、控除の総額については同じです。
ただし、控除が満額受けられることが前提となりますので注意してください。
ちなみに、満額の控除を受けるためには、
次の要件を満たしていることが必要です。
■年末のローン残高が常に2,500万円以上であること
■所得税額が控除額以上であること
10年タイプと15年タイプではどちらを選択した方が有利ですか?
おおまかな目安としては、
夫婦と子供2人の世帯を想定すると、
年収が700万円以上であれば10年タイプ、
500万円以下であれば15年タイプが有利になると思われます。
また、控除額が満額受けられ、
控除総額が同じという前提であっても、
金利のことを考えますと、
早いうちに控除を受けた方が有利ということがいえます。
なお、早期の一括返済の可能性等を考慮すると、
一般的には10年タイプの方が有利になります。
ちなみに、金利3.0%、30年返済の場合に、
控除額の上限を15年間受け続ける※ために
必要な借入金額は4,100万円以上となっています。
※15年経過後まで年末ローン残高が2,500万円以上
所得税よりも住宅ローン控除額が上回った場合はどうなるのですか?
住宅ローン控除というのは、
所得税額から控除されますので、
所得税より住宅ローン控除額が上回った場合には、
その上回った分については切り捨てとなります。
なので、もし、切り捨てられる控除額が
ずっと生じ続けるケースでは、
15年タイプの方が有利になります。