返済期間を短くすると総返済額は減るのですか?
借入金の利息というのは、
借入金の残高に金利(月利)と返済月数を掛けて算出します。
このため、金利が高く、
返済月数が多いほど利息は多くなりますが、
返済期間を短くすれば総返済額は少なくなります。
返済期間を35年から25年にしたらどのくらい総返済額が減りますか?
具体的に、借入金額3,000万円、金利3.0%の元利均等返済を
35年返済から25年返済にしたケースでは、返済額は次のようになります。
借入金額 | 金利 | 返済期間 | 第1回返済額 | 総返済額 | 必要年収 | |
(1)35年返済のケース | 3,000万円 | 3.0% | 35年 | 115,455円 (利息部分75,000円) |
4,849万円 | 555万円 |
(2)25年返済のケース | 3,000万円 | 3.0% | 25年 | 142,263円 (利息部分75,000円) |
4,268万円 | 683万円 |
(2)−(1) | −10年 | +26,808円 | −581万円 | +128万円 |
上記の例をみると、返済期間を10年短縮すると、
総返済額は581万円も減ることがわかります。
また、第1回返済額のうちの利息部分は、
(1)(2)どちらも75,000円と同額です。
つまり、多く返済しているのは元金部分であり、
元金を多く返済する方が有利であることがわかります。
返済期間を短くする際の注意点は?
返済期間を短くする際には、
必要年収(収入基準)の問題があったり、
毎回の返済額が多くなったりするので、
慎重にシミュレーションをする必要があります。
しかしながら、総返済額が軽減されたり、
早期の返済が実現できれば
老後資金への影響も小さくすることができますので、
返済期間の短縮が可能であれば、
シミュレーションのうえ、
自分で適切な返済期間を選定※してみたいところです。
※1年単位でできます。